義経

木曾義仲の最期は、僕の期待していたものと違っていた。僕は、平家物語のような最期を期待していたのだが、矢が額に刺さるし*1、巴と別れる場所が違う。*2まあ、平家物語が正確な歴史を物語っているというわけではないし、学者の目からすれば平家物語に書いてあるようなことはあり得ないということになって、この様な構成となったのだろう。ただ、今井四郎兼平が刀をのみ込んで馬から落ちて死ぬところや、義仲が鎧が重たく感じられると言う場面はきちんと入っていて良かった。

*1:平家物語では甲の内側に矢が当たり、それから刀で首を切り取られて死ぬ。

*2:平家物語では、大津付近での戦の中で義仲が自分の最期に女が居たということになると良くないなどと言って、落ちのびるよう言う。