晩秋の空

今日5時過ぎ頃学校を出ると空は薄い藍色をしておりながら、全体に雲がちらほらと存在していた。
個人的には晩秋の少々肌寒いこの季節の空が好きである。夕日の色が西の方の空に多少なりともその影響を残しているとさらによい。藍色から橙色へのグラデーションが非常に美しいのである。
思えば明後日から12月である。テストもある。この2005年という年も終わろうとしているところであり、どことなく寂しい気持ちになる。最近は去年とは異なり学校がどことなくつまらない。勉強が嫌いなわけではないし(格別好きでもないが)、気に入らない教師が居るというわけでもない。周囲の友人が嫌なわけでもない。むしろその友人の内何人かは僕の日常生活の上で一時の安らぎを与えてくれているといって良い。毎日同じようなことを繰り返しているといったらそれまでだが、変化に富む毎日を欲しているわけでもない。将来に絶望しているとか、やる気を無くしてしまったわけではないし、環境はむしろ良いのにもかかわらず、ただなんとなくつまらないのである。数週間前まではその原因は自分の思考により導き出せたが今はそれが出来ない。今のところは勉強に打ち込んで様々な雑念を覆うのみである。
昨日から自分のみが知る日記をつけ始めた。その原因は何なのか探るためもあり、以前より書いてみたかったからである。否、書いてみたかったというより、自分の他人には言えぬ気持ちをただ文章に表したかったということである。日記を書いている暇があったら勉強しろという話だが、書かなくてはいけない衝動に駆られるのである。
今年の年末はいつもよりは楽しい時間が過ごせそうである。ともかく今はテストの勉強をして、原因を探ろうと思う。なんとなくつまらない状態では来年を乗り越えることはまず不可能であろう。