悲しき帰郷

父方の祖父が亡くなったので、田舎すなわち福島へ行く新幹線の中でこれを書いている。年が明ける前から体調が思わしくないということは聞いていたので、突然というわけではない。しかし、まさかこうして東北新幹線に乗ろうとは。今になって思うが夏に来たときに会っておくべきだったな。
人は一度出会ったら必ず別れねばならないが、死を以て別れるのは進学・卒業などを以て別れるのとは、もう一度会える可能性が0であるという点において、違ったところがある。僕はおそらく人生で初めてその種の別れに直面しようとしているのだ。