遠足

nobu_10262006-05-02

集合場所は横浜公園で、集合時刻は9時30分だったのだが、15分程遅刻したものがいたので、出発は少々遅れた。前日あまり乗る気でなかった人がほとんど遅れなかったのとは対照的である。遠足のしおりには関内駅徒歩何分とかいてあるから、多くの人がわざわざ関内駅から来たのであるが、横浜公園は、みなとみらい線日本大通駅から歩いて数分のところにあるのである。既に調べてあるだろうと予測して前日のメールで連絡する時には、わざわざそのことは書かなかったのであるが、甘かったらしい。前日連絡した通りにみなとみらいチケットを買っておきながら、横浜駅からJR線を使ってきた者もあった位なのだが、最近はこうも調べるということをしない人が多いのだろうか。インターネットの存在から情報過多といわれる現在においては、情報がいつでも手に入るという事実が逆に人をして怠けさせているのかもしれない。
最初に向かったのは、例の神奈川県立歴史博物館である。特別展示は「神々と出逢う−神奈川の神道美術−」というものであったが、印象に残っていることは、やはり神道は古代以来の神仏習合の影響を大きく受けているということである。高校の日本史の授業ではさらっと通り過ぎてしまうことであるが、実物を見て初めて分かったという気がするのである。常設展では複製品がやや多かった印象があるが、地方公共団体が小学生/中学生の社会科見学用に作ったと感じた。しかしながら、実際の見地帳などを見られたのはよかった。本当に虫に食われていてもである。
今日の天気は曇時々雨でありパットしない天気であったのだが、みなとみらい駅から少し歩いたところにある埠頭からシーバスに乗った。シーバスと言う言葉を聞くと、どうしても「Cバス」が頭に浮かんできてしまうのはなぜだろう。そこは横浜港内であるが強風のせいか波が高く、船はよく揺れた。天井のガラスには雨粒がくっついていたので外の景色はあまり分からなかった。今度は、機会があるか分からないが、是非晴れの日に乗りたいものである。
着いた先は先は山下公園。よく教科書には単なる漁村であった横浜村があった場所として記述されるところである。もちろんその周辺で昼食を取れるようなお金は持ち合わせていなかったので、昼食はデニーズで済ませた。そこのデニーズはメニューにピザがないばかりか、コーンスープの量がすこぶる少なく、同じファミレスでももうデニーズを選ぶことはないと決心するに至ったほどである。唯一良かったことといえば、コーンスープの温度が適切であったことである。言い替えれば、普通の人には温く感じられる温度ということである。
そこでたまたま居合わせた某数学の先生のように、ファミレスで時間をつぶすわけにはいかなかったので、氷川丸へ行ってみることにした。そう、あの氷川丸である。どこかで聞いたことがあるなと思ったら、日米フルブライト交流50周年記念として切手になっている。郵趣2002年7月号23ページにも記事がある。Wikipediaを見てみたら、提唱者のフルブライト氏は人種隔離主義者でもあったようだ。どのような人物にも二面性があることを思わせることだ。
最後に行ったのは、日本新聞博物館である。個人的には興味が薄く普段歩かないのに歩いた後だったのであまり記憶がないが、新聞を印刷する輪転機の説明を見て感心した。コンピューターがない頃の印刷というのはどれほど大変だったろう。
こうしてまあ、一時の安らぎととも言うべき遠足が終了したのだが、世間はゴールデンウィークといえども宿題がたんまり出ているので、もはや休む暇はなさそうだ。:-) ちなみに写真は撮ってはみたものの、曇天のせいできれいに撮れなかったので載せないことにした。
のだが、そうでもなかったので載せることにした。どんよりとした雲が前途多難な感じを表しているような気がしなくもない。写っているのはマリンタワーである。なお、大きい画像は以下にある。
http://my.opera.com/Nobu/albums/showpic.dml?album=219&picture=810766