提出日から見る人柄

委員会の仕事で原稿の依頼・回収をしているのだが、今日はその締切日から一週間後である。未提出なのは7人で全体の1割にも満たないが、休日3日を挟んでいるのにもかかわらずこの状況である。その原稿は部活・委員会・クラスの紹介文で最大700字程度の文章を依頼しているのだが、中には一人で3枚も書いて下さり、しかもその全てを期限に間に合わせてくれた先輩もいた。しかもセンター試験の出願も終わった、受験勉強に忙しいこの時期にである。もちろん、意図的に3枚も依頼したわけではなく、部活と体育大会の応援団のもの計2枚を頼んだのだが、たまたま彼が自分のクラスの学級委員で3枚に増えてしまったのである。
その一方で「すいませんが遅れます。」の一言もない人がこれだけいるというのを僕は見過ごせない。ほんの些細なことだけれども依頼した人の人柄が見えて来るというものである。ついでに言うと担任の人柄も見えて来るというものだ。もちろん依頼している方からすればこんなことを口に出してはいけないのだが、この原稿は来年発行の雑誌に掲載されるのである。もちろん学校に数部は保管されるだろう。あるクラスだけ欠けていたらどんな思いがするか。
ここ数日間一般生徒下校時刻の午後5時まで原稿をもらうためだけに学校に残り、毎日「原稿提出のお願い」を集配ポストに入れているが、正直むなしい。しつこいと思われているのかもしれないが、基本的には毎日これを行うつもりである。「空気」で分からなければあとは実力手段に訴えるのみである。