平等院

吉野から電車に揺られやっと着いた平等院鳳凰堂は10円硬貨で余りにも有名であるが、正面から見た時には思わず10円玉と見比べてしまった。そこに浄土を想像した平安貴族の想像力は非常に優れていると言わざるを得ないが、現代においてそれが浄土とされないにしても、十分な美しさを備えていることは間違いない。平等院には源頼政の墓もあるし、彼が辞世の一首を残し果てたという扇之芝があるので、大河ドラマ義経をきちんと見ていた人は必ず見て来るべきである。