jEdit 4.3pre6

Version 4.3pre6
- Ability to clear the Recent Files List from menu
- Added an OptionPane "Encodings" to select which encodings to show in encoding dialogs.

4.3pre5が既にリリースされていることは知っていたのだが、antでビルドする段階でエラーを吐いてしまい、それに対処している時間もなかったので放置していた。ということでpre6をビルドしたわけだが、どうもantのオプションパッケージが幾つか必要らしい。特定している時間は無かったので、yumでまとめて入れてビルドした。詳しくはスペックファイルを参照のこと。

気になる変更点だが、FileメニューのRecent Filesメニューに表示される最近使用したファイルのリストを消去できる機能が付いた。そのリストに大量にファイルが表示されたり、もう削除されてしまったファイルが表示されたりしていると困ることもあったので、便利になった。(スクリーンショット)

Version 4.3pre6
- Added an OptionPane "Encodings" to select which encodings to show in encoding dialogs.

もう一つはFile System Browserでの右クリックメニュー(或いはCommandメニュー)上のエンコーディング一覧に表示される符号化方式の種類を選択出来るようになったことである。既にgeditなどのエディタでは実装されている機能である。まず、Utilities-Global Options...-Encodingsで表示させるエンコーディングを選択する。(スクリーンショット) 例えば、日本語関係のエンコーディングのみを表示させるようにすると、File System Browserのメニューではかなりすっきりと表示される。(スクリーンショット) ちなみにデフォルトではサポートされている全てのエンコーディングが表示されるので、目的のエンコーディング、例えばShift_JISにたどり着くためには、3回も階層を昇る必要がある。(スクリーンショット) なお、このスクリーンショットでは画面の解像度が旧世紀以来の1024x768なので折り返されてしまっているが、実際は8階層あることに注意されたい。
もう一つ、重要な変更があった。Java 1.4のサポートが削られたのである。*1実際、7月に次のような発表*2があったのである。

As of Jedit 4.3pre6, support for Java 1.4 will be dropped. All future versions of jEdit 4.3 must run on a JDK 1.5 implementation (or later).

This means now we (developers) can use the java.util.concurrent package, the new collections, and the latest XML apis we want.

This will make it a lot easier to remove old code and workarounds from jedit's core. I predict the quality of the software will greatly improve as a result of this decision.

If you still want/need to run Java 1.4, that's what Jedit 4.2 is for. it's a stable release for a widely used version of java, that still works great with a lot of plugins. If you want to be up to date on the latest and greatest, you probably already have java 1.5 anyway.

jEdit 4.3pre6に関してJava 1.4のサポートは削られるだろう。jEdit 4.3(正式版)の全機能はJava 1.5以上で機能するはずである。

これは、すなわち、今や我々開発チームは現行のjava.util.*パッケージ(我々が欲している最新のXML関連のパッケージを含む)を 使用出来る段階にあるということである。

それらのパッケージの使用、すなわちJava 1.5への移行によって、古いコードやワークアラウンド*3の除去作業がとても楽になるのだ。私は、この決断によりソフトウェアの品質が劇的に向上すると予想している。

もし、あなたがまだJava 1.4上でjEditを実行したい、或いは実行する必要がある場合には、jEdit 4.2を使用して欲しい。jEdit 4.2は広く使われているJava 1.4向けの安定したリリースであるし、多数のプラグインも依然として動作する。また、最新を最高を追いかけたいなら、もうとにかくJava 1.5を導入してしまっているだろう。

Version 4.3pre5
- The "Recent files" menu can now be reaches with the keystroke sequence "Alt+F F" (bug 1488066)

前述のようにpre5のビルドをすっ飛ばしていたのでチェンジログすらまともに見ていなかった。のだが、pre5でも気になる変更点があった。細かいことかもしれないが、かのRecent filesメニューが"Alt+F F"で表示出来るようになったのである。いや、これはバグであるから、本来は表示出来なければならなかったのだが。ショートカットを指定出来ない機能に関しては、意外に、キーボードからメニューを操作したりすることは多い。また、GNU正規表現ライブラリの使用を止めて、java.util.regexを使用することになった。至極まともな決断だ。java.util.regexは優れている。
http://www.h4.dion.ne.jp/~nobu-10/packages/index.html#jEdit

*1:明示的にそう書かれているわけでは無いが、チェンジログに "so the bug will still be there when running on 1.4"などとある以上、事実上これからはJava 1.5を使わなければならないことになったというわけだ。

*2:"jEdit"が"jedit"になっていたり、非制限用法でthatを使っていたりするが気にしない。

*3:回避策などと訳される場合も多いようであるが、カタカナで表記した。GNOME付属の辞書によれば、バグなどを避けるために一時的に使用されるkluge、プログラミングテクニックである。