Fedora 7

Fedora 7がリリースされたので、昨日の夜からずっとBittorrent経由でダウンロードしていたのだが、それが今日の朝になってやっと終了した。これは途中でエラーが出てAzureusが停止してしまったためである。ファイルを開き過ぎですと出ていたので、どこか設定がまずかったのかもしれない。
ダウンロードした分はとりあえずアップロードしなければならないので、その間にF7ReleaseSummaryを読むことにした。一読してから気付いたのだが、最初からRelease Notesを読んだ方がよい。"2. Release Highlights"にほぼ同様の内容が掲載されているためである。
まず始めに挙げるべき変更点は、いつの間にか、名称が以前のバージョンのようにFedora "Core" N*1ではなく、Fedora Nという体裁をとっていることである。もっともこれはリリース前にIRCid:saitonさんに指摘を受けていたので、驚くほどではなかった。しかしながら、どうでも良いことではあるけれども、名称の変更理由くらい記してもよさそうなものだ。japan.internet.comの記事によれば、

Fedora Project は、次期リリースより Fedora CoreFedora Extras、Fedora Legacy の各プロジェクトに分かれて行なっていた開発活動を統合する。ディストリビューション名の変更もこれに伴うものだ。これまでは Core プロジェクトがディストリビューションの中核部分を開発し、Extras プロジェクトが Core から漏れたパッケージを手がけ、Legacy プロジェクトが古いバージョンをサポートしていた。

ということなので、プロジェクトの統合が名称変更の理由のようである。
Fedora-7-i386.torrentをダウンロードする時点で疑問に思っていたのだが、Fedora 7からFedoraは"spin"という単位でリリースされるようである。具体的には前バージョン同様の、デスクトップからワークステーション、サーバーまでを対象とするspinと、GNOME/KDEベースのLive CDのspinである。僕は、現在Live CDを利用しようとは考えていないのでどうでもよい話だ。
あとは、GNOME 2.18の採用、ワイヤレスLANのサポート向上、新しい"Flying High"テーマの採用、i18nサポートの向上、SELinuxの保守性向上などである。PS3をサポートした最初のバージョンらしいが、PS3は所有していないし、これからも所有することはないだろう*2からどうでも良い話だ。
SCSI接続のHDDのみを使う場合には関係ないのだが、

In this release, all hard disk partitions follow a /dev/sd* naming convention due to a new libata driver interface in the kernel.

ということで、新しいlibataドライバーインターフェイスのおかげで、IDEであろうがSATAであろうが全てのHDD上のパーティションは/dev/sd*の形で表されるということである。どこかでみたことがあると思って探してみたら、あった。@IT Linux Kernel Watch 2006年9月版である。CentOS6あたりでは、おそらくではあるが、こうなっているだろうから、今から注意しておかねばならない。

*1:但し、Nは1以上の自然数

*2:PS3が純粋にゲーム機と呼べるかは別にして、ゲーム機を我が家に導入しようと思ったら、まずTVの更新が必要だ。14inchのブラウン管ではゲームどころかBlu-rayディスクの再生もままなるまい。